2009年2月22日日曜日

浪費村と倹約村

久しぶりに更新します。

ズボラで申し訳ないですが、不定期で更新したいと思いますので、
今後ともよろしくお願いします。

バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイのホームページに
以下のバフェットが記述した論文のリンクがずっと掲載されています。
http://www.berkshirehathaway.com/letters/growing.pdf


英文ですが興味深い内容なので、簡単にご説明すると、
浪費村(アメリカ)と倹約村(中国、日本)の寓話を引き合いに出し、
アメリカの膨大な貿易赤字の危険性を警告しています。


アメリカ人が現在の収入以上に消費を行うのは、
地主が土地を売り払って浪費し、
将来、土地を借りないと耕作できない小作人となってしまうのと同じで、
将来の利益を先食いし、労苦を先送りしているだけだと。

また、そのような過剰消費の状態が長期間継続すると、
過剰消費国家は、貿易で得た資金等で
貿易黒字国の国民が手に入れた貿易赤字国資産を
収奪するのは、道徳上許されないため、
貿易赤字国の紙幣を増発することで(インフレを起こすことで、)
負担の軽減を図りがちだとも言及しています。

この記事をバフェットが書いたのは5年前ですが、景気後退後もなお、
アメリカは、中国や日本に対して、巨額の貿易赤字を抱えたままです。
そして中国、日本は巨額のドル建て債権を抱えており、
今後も減少する気配はありません。

日本が抱える巨額のドル建て米国債もそうですが、
個人で所有するドルや米国債も
ほんとに所有する価値があるものなのか
検討する必要はありそうです。


また、過度の節約も禁物ですが、
アメリカ人のような過剰消費状態にも
陥らないよう戒めなくてはいけません。

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